中高生と楽しく研究論議ーサイエンスキャッスル2023関西大会

今日1日、”サイエンスキャッスル2023”という中学生・高校生研究者の発表会に参加してきました。多くの中高生研究者、リケジョにリケダンが集結。学校のクラブやサークル、授業の一貫、友達同士、そして個人で研究を報告する参加者もあり驚きでした。『Modern Elder Engineer』の私は多くの初々しい研究者の発表を楽しんできました。

”サイエンスキャッスル”とは

今日は関西の大会でしたが、日本中の理系中学・高校生研究者の研究発表の場として開催されており、いろいろな企業も協賛している大会で毎年開催されています。

今日の発表会では、口頭発表とポスター発表があり100以上のテーマの報告を1日で聴けるたいへん濃厚な発表会です。主催者曰く、エントリーは倍以上あったとのことで、中学生・高校生研究者の意気込みがわかります。数分間の発表の中でわかりやすく理路整然と発表する様子は微笑ましいを通り越し、すごいなあと感じるものです。

研究テーマは身近なものから高尚なものまで様々

研究テーマは、身近な疑問を科学的に研究してみたものとか、すぐに企業に売り込めそうな課題や、世界を良くしようとする拡張高いテーマなど、バラエティにとんでおり、聴いていてとても楽しい気分になりました。

口頭発表は超研究者の12名

統計分析バリバリのテーマや、長期にわたる生態系の調査、感性を数値化しようとした先進的なテーマなど様々なテーマをびっくりするような上手に発表する中高生たち。いやーびっくりでありました。審査員からの質問にも、物怖じせず堂々と答えておりしっかりと研究した成果をアピールしていました。

パネル発表も超研究者の91テーマ

パネル報告は体育館に所狭しと貼られた模造紙の前で、限られた時間を使って興味をもった訪れた人に対し説明してくれます。5分程度の説明の中で、背景・課題・仮説・実験計画・検証結果・考察・今後の展望まで一人で話してくれるチームもあれば、分担して説明するグループもあり、それぞれが工夫を凝らし、得意な部分を説明してくれました。

ディスカッションが大事な交流と勉強に

もちろん荒削りあったり、分析をもう一歩突っ込んだらすごいのにとか、この条件をいれてほしいなあとかはあって当たり前で、主催者側もアドバイスなどを含めてディスカッションしてあげてほしいとのことでした。

発表後の質疑応答のところで、若き研究者たちに対し、そんなもう少しのところをチョコっとアドバイスしてあげると、みんな目をキラキラさせてメモをとり、次の研究活動に活かしたいという感じに見えました。

そういえば子供の頃は・・・

自分が子供の頃を思い出すと、pH計などはないので、紫色と赤色のアサガオの花をたくさん採ってきてその絞り液を使って酸性とアルカリ性を確認したり、ガラス板2枚とゴムホースで蟻ハウスを作って観察したり、家のまわりにエナメル線を何回も巻いてラジオのアンテナの実験をしてみたり、牛乳瓶とバターでゴキブリトラップを作ったりといろいろなことをしていたことを思い出しました。

アサガオ測定液

アサガオのpH測定液は、新鮮なものでつくらないといけないので、毎朝花が咲いたら摘みに行ってすり鉢ですりおろして作ります。ただ、自分の家のアサガオだけでは足りないので、ご近所のアサガオも積んで使わせていただいてました。朝早くに行って・・・たまに追いかけられたりして。

アリさんハウス

ガラス板のアリさんハウスを作った時は、蟻を捕まえてこないといけないので、角砂糖を紙の上において群がった蟻を捕獲するのです。毎朝『どこまでできたかな〜』とたくさんの蟻が巣作りするのを見るのが楽しみでした。しかしあるときたいへんなことが起こりました。キッチンの砂糖入れに大量の蟻が!そうなんです。ゴムの隙間から中にいた蟻が砂糖を探し当ててしまったということでした。もちろんすぐにアリさんハウスは母親に捨てられて怒られました。

Gトラップ

ゴキブリトラップを作るのは簡単で、牛乳瓶の口の内側にバターを薄く塗り、瓶の中にバターをひとかけら入れるだけ。これをキッチンにおいておくと面白いように獲れるのです。バターの匂いに釣られてきたゴキブリが足を滑らせて瓶の中に真っ逆さま。
ある朝「ギャー!」という母親の叫び声。Gがたくさん入った牛乳瓶を見つけてしまったのです。あとはご想像のとおりです。

きっかけは子供の頃の実験かも

私は子供のころは今日のサイエンスキャッスルのような発表の場があるわけはなく、何か実験もどきをしてもただ遊んでいただけですが、その経験はあとあとの「ものづくり」においての創意工夫が得意になったり、会社で若手からのプロセス技術の相談相手になるきっかけだったのかもしれません。

まあ、亡くなった父親も子供の頃には、カエルのお尻から麦わら(ストリーかわり)を突っ込んで息を吹き込んで遊んでいたそうですから、案外そんな血を引いているのかもしれません。

『Modern Elder Engineer』

今日参加しておられた中高生研究者の人は、このような発表の場があって羨ましいと思うと同時に、このような若いキラキラした研究者・リケジョ・リケダンを支援できるような『Modern Elder Engineer』にならないといけないなあと感じて、会場を後にしました。
久しぶりに心洗われる研究発表会でした。

#サイエンスキャッスル #サイエンスキャッスル2023

 

2023.12.17/2024.05.09

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