ご存じですか?ノモグラムのこと

”酒類・飲料プロセス技術開発No1” せんべいが語る『プロセス設計でのノモグラム活用』とは?

プロセス設計の計算で困ったことはありませんか?
いろいろと計算しないといけないですよね。当たり前ですがプロセス設計にはつきものです。Excelで設計に必要な条件のための計算式を作ったり、ウェブサイトを検索して利用できそうな計算式や計算値を得られるサイトも多いです。
しかし、いくつかの計算結果から設定値などを算出はしたものの、果たしてどれを選ぶのが最善か? 他の変数との組み合わせをどうすればいいのか? アローワンスはどの程度あるのか? など結果的には何度も計算してみなければならないことが多々あります。
ウェブ上に情報が少ない頃はさらに難しく、ひとつの数値結果を出すのさえ苦労していました。計算した結果を検算するのもひと苦労でした。

そこで登場するのが『ノモグラム』です。

ノモグラムとは

ノモグラムはグラフィカルな計算のための道具であり、ある関数の計算をグラフィカルに行うために、設計された2次元の図表である

とウィキペディアにありました。

計算結果を図表で示したもので、複雑な計算をせずともおおまかな数値を得ることができる優れものなのです。

ノモグラムの視覚効果

さらに単に概略計算結果がわかるだけでなく、ノモグラムはグラフのようになっているので、計算結果の前後に状況が変化したときどうなりそうかとか、安定したプロセスを設計するには、どのような数値をとれば良いのかがひと目で見てわかるのです。

使い方例

例えば、ある計算結果が反比例のグラフのようになる場合は、できるだけ大きな数値を取るようにすれば安定するのがわかりますし、どのくらいまでなら小さくしても目標値を維持できるかなどの見当がつきます。

どうせプロセス設計においては、計算が必要なのは1カ所だけでなく系内にはたくさんあるわけで、いろいろ部位の計算時に四捨五入していたり概略値を使っていたりしています。また、メーカーで機器加工を依頼すると安全サイドの設計要因が加わるなどします。そのため精緻な計算を数多く実施するよりも、ノモグラムを使った目安は非常に役立つのです。

My Own ノモグラム

Excelなどを使って精緻な計算をした場合や酒類や飲料プロセス特有の計算がを実施した場合は、それを自分用のノモグラムとして加工して活用することをしていました。実際の工程での変化を見ながら設定値を絞り込んでいくときなどに便利でした。

何十年も前にプロセス設計に使っていたノモグラム集は今でも手元にあります。

プロセス設計に携わっていた人はそれぞれ自分なりのノモグラム集を持っていて、数多くの場面で活用されていました。

まとめ

ウェブサイトを検索すると設定値の計算に必要なサイトはみつかりますが、プロセス設計においては変化や設定値を追い込むこともひとつの仕事になります。そのため現在でもノモグラムはプロセス設計には非常に役に立つツールだと思うのですがいかがでしょうか。

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